アメリカ西部の国立公園グランドサークルの一つにアーチーズ国立公園があります。
何とも言えないバランスの岩で出来たデリケートアーチと名付けられた大きなアーチの写真を見たことがある人もいるでしょう。
見事なアーチ型をしていますが、これがなんと人が作ったのではなく、自然に出来たというのだからびっくりです。
何もない地面の上にいきなり巨大な石のアーチが出来上がっているのです。
何億年も前、その地は浅瀬の海でしたが、堆積物が溜まり海はなくなり岩塩層になりました。
塩は固まると弾力性を持ち圧力がかかるとゴムの様に圧力のかかっていない方へ移動しますが、 塩の層に他の地層が重なっていくに連れてどんどん圧力がかかっていきました。
そして何億年もかけその上に新しく何層もの地層が作られていきました。
岩塩層は厚い岩質の重みに耐えられなくなり薄い部分に移動し、薄く乗っている地層を下部からぐぐっと持ち上げました。
アーチは岩塩が下部に逃げ込んできた薄い層に持ちあげられ、その弾みに耐えられずに出来た亀裂をめがけて入り込んできた水、氷、風等が侵食作用を促して出来上がったのです。
アーチーズは広大な土地にいくつもの様々なアーチを作り上げています。
今もなお、新しいアーチが生まれたり、風化により壊れてなくなってしまうものもあります。
他に、ランドスケープアーチ、ダブルアーチ、ノースウィンドウズ&サウスウィンドウズなど、有名なアーチがあります。
何とも自然が作り出すものは不思議です。
一度訪れたい場所の一つです。
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